「好き……廉くん」

「ははっ、何回言うんだよ」

「何回でも足りないくらい好きなの」

「俺も好きだよ」

優しいキス。

さっき思ったけど……。

「廉くん、キスするの好きだね」

「あー……澪桜が可愛いからしちゃうんだよ」

っ……。

ダメ、廉くんが甘すぎる……っ。

恥ずかしくなって顔を逸らせば、部屋の時計が見えて。

もう8時だ……。

「廉くん、お腹すいてるよね?何か作るね」

「もうそんな時間か……俺作ってくるから、ゆっくりしてな」

廉くんはそう言うと、あたしの頭を撫でてから寝室を出ていった。

……優しい。

てゆーか……このキスマたち、消えるかな?

首筋、肩、胸、お腹に足に腕に……たくさん。

こんなことにも愛を感じるなんて……あたし、重症かもしれない。