「………は?」

大きく目を見開く廉くん。

「う、や、やっぱり引くよね……女で、まして令嬢が夜姫だなんて拒絶されてとうぜ、」

「っ引かない!」

ガシッとあたしの肩を掴んだ廉くん。

「引いたり拒絶したり、絶対ない。澪桜がケンカできるなんてギャップでしかない!」

「……ほんとに?」

そう聞けば、こくこくっと何度も頷く廉くん。

よかった……。

「……澪桜は、引く?俺のこと」

「引かない。たぶん廉くんに引くことはこの先一生ないと思うよ」

「一生……」

あ……一生なんて言葉重かったかな?

「あーやばい……ごめん頬緩む許して」

「へ?」