「もしも、」

『おーい!お前出んのおせぇぞ!』

れ、廉くんスピーカーにしてるけど……。

やっぱり電話の相手は丈くんだったみたい。

「何の用?」

『不機嫌?伊代が澪桜ちゃん早くアジトに連れてこいってうるせぇの!他の奴らも……』

──プツッ。

スマホの電源を切って、ポイッと枕元に投げた廉くん。

「澪桜続きしよ」

「え」

い、いいのかな?

「でも丈くん……んっ」

チュッと触れたキス。

廉くんは意地悪な笑みを浮かべて

「ごめん、待てない」

そう言ってあたしに甘いキスを降ろしていく。