言葉を詰まらせる廉くん。

けど……?

「俺、いま澪桜とキスしたら止めれる気しない」

「っ……」

「触れるだけのキスしかしてこなかったし……」

「い、いよ……?」

あたしのことを考えて、触れるだけのキスだけで我慢してくれてた廉くん。

でも、もうなにも我慢なんかしたくないしされたくないの。

「澪桜、意味わかってんの?」

「わかってるっ……もっと、廉くんと愛し合いたい」

「っ……あー、もう無理」

「きゃっ」

あたしを抱き上げて、寝室に行く廉くん。

「っれ、廉くんっ、あの、あたし初めてで……っ」

「大丈夫。優しくしないわけないだろ」