後ろにいる父親を見れば、頭を下げてて。

「澪桜は暗い所がトラウマなんだ……それを利用して洗脳させた。要らない子だと」

「っ……澪桜!澪桜!!」

なぁ、澪桜……っ。

頼むから……要らない子だなんて言うなよ。

ずっとこんな所に、ひとりで……。

澪桜を抱き上げて、立ち上がった。

「そこどけろ」

「っ……」

部屋を出て、階段を上がる。

澪桜の顔を見れば、表情なんて無くて。

意識も朦朧としてきてる。

「澪桜……ごめん」

「……」

階段を上がりきった、その時。

──バンッ!