1本の柱に縛り付けられてる澪桜。

「澪桜!澪桜!!」

急いで縄を解いて、澪桜を抱き寄せた。

……おかしい。

「澪桜……?」

目は開いてる。

息もしてて意識もある。

けど……瞳に光が宿ってない。

ずっと泣いていたのか、頬が濡れてる。

「おい、澪桜……?」

「たし……は……子」

「え?」

耳をよく済ませると、さっきよりも聞こえてきた。

「あたしは……要らない子……」

っ……どういうことだよ。

「おい!澪桜になにした!!」