早く、早く澪桜を探さねぇとっ……!

倒しまくって気絶させまくって、ようやく身動き取れるようになった。

「っ澪桜!どこだ!!」

リビングにいないなら、向こうか?

「澪桜の場所はそっちじゃない」

「っ……!?」

階段の所に立っている父親。

それは、地下に続く階段で。

「……そこに澪桜はいんのか?」

「あぁ。ついてきなさい」

ついていってみるか……。

警戒しながらも、ついていくことにした。

地下の階段を降りると、大きな鉄壁の扉があった。

──ガチャッ。

開けてみるとそこは真っ暗で、父親が電気をつけた。

「っ澪桜……!!」