【廉side】

ここに、澪桜がいるのか……?

俺らがやって来たのは、アメリカの首都からだいぶ離れた大きな一軒家。

「いいか?お前ら。ここは銃がたくさんある。何があるかわからないんだ。気をつけろよ」

父さんの言葉に気を引き締めて、一軒家の庭に向かう。

でかい窓だな……。

「廉〜盛大にやってやれよ」

「当たり前だろ?お前ら下がってろ」

父さんと母さん、丈と風馬と伊代。

そして夜桜の奴ら数名後ろに下がった。

──パリーンッ!

思いっきり蹴りを入れて家の窓を割った。

「お前ら行くぞ!!」

「「おう!!」」

割った窓から家の中に入れば、音を聞きつけた大橋宮家が来た。