う、嘘……っ。

スマホもない。

柱に身体を縛り付けられてる。

「どうしてあたしを……」

「あんたのせいで私たちの人生めちゃくちゃになっからに決まってんでしょ!?」

「あんたにはキツいお仕置が必要だからね」

窓ひとつない、コンクリートでできた部屋。

舞桜はドアを開けると、

「じゃっ、せいぜい頑張って?」

「や、やだっ、行かないで!ひとりにしないで!」

パッと電気が消えて暗くなった。

あ……や、やだっ。

昔から、暗いところは怖かった。

『あんたは要らない子なのよ』

部屋にアナウンスが響いた。

っ……!

『醜いったらありゃしない』