俺のかわいい生き人形

「でも私帰ってきたよ?ねぇ、廉は今までこれっぽっちも私になんも感情抱いたりしなかったの……?」

小さい頃から俺と成長してきた沙織。

だけど、歳を重ねるにつれて俺らは変わったんだ。

俺らは小さい頃から婚約することが決まってて。

でも……。

「俺が感情を抱くのは澪桜だけだ」

「どうしてよ!私のなにが劣ってるの?私の方が財力ある!私の方が廉のこと好きだよ!私の方が先に出会った……っ」

俺に怒りをぶつけながら胸元を叩く。

なぁ沙織……お前、いつからそんな女になっちまったんだよ。

俺が知ってた沙織は、もっと凛としてて強かっただろ……。

「沙織、もうやめよう」

「やだっ!私と結婚しよって言ったらいいよってあの時言ったじゃん!」

あの時……それはずっとずっと昔で。