「もう、廉ったらいい加減澪桜さんのことは忘れようよ」

「俺の質問に応えろよ。もう澪桜に関わらないって約束したからお前といるんだぞ」

「やだなぁ〜怒ってるの?手土産にクッキーを持っていっただけだよ」

っ……なに考えてんだよまじで。

「もういい。お前は約束を破った。なら俺だって破っていいよな?」

「ちょ、ちょっと待って廉!私は廉のためを思って、澪桜さんに……」

「大橋宮家に戻れって?ふざけんなよ!!あいつにとってその言葉がどんだけ重いか考えろよ!」

アジトに俺の声が響いた。

澪桜を長年縛り付けてた家族。

俺のそばにいた澪桜は……安心していた。

「澪桜さんなんてもうどうでもいいじゃん!廉は今私の婚約者なんだよ!?」

「黙れよ……」

「やだっ!」

どうでもいい……?ふざけんな。