「はぁ、廉が離れたからって澪桜ちゃんに告白しすぎだろ」

なんで……。

「あたし、もうずっと関わってないのにどうして助けてくれたの……?」

「……んー、なんでだろーね」

よいしょーと校舎裏の地面に座った丈くん。

「なぁ、澪桜ちゃんは廉が好き?」

「……うん」

ゆっくり隣に腰を下ろした。

話すのは久しぶりで、どこか緊張してしまう。

「でも、沙織さんがいるから……あたしは廉くんにとって邪魔者だよ」

「知ってんの?沙織と婚約してること」

「うん。昨日沙織さんから聞いたの。その時に大橋宮家に戻らないかって言われて……このまま廉くんに迷惑かけるなら、その方がいいのかなって思ったり」

「っは!?」

突然大声を出した丈くん。