「っ危ない!」

「え」

グイッ!と手を引かれて倒れこんだ。

「いったた……ん?」

この香り……っまさか!

バッと顔を上げれば、廉くんで。

っ……なんで廉くんが?

「お前バカか!ちゃんと床見ろ……階段から落ちるとこだっただろ」

「えっ」

あっ、階段ある……。

てことは、あたしを助けてくれたってこと?

「れ……」

あ……廉くんって言わない方がいい、かな。

「ご、めん……ありがとう、その……八城くん」

てゆーか、あたし廉くん下敷きにしちゃって……。

慌てて離れようとすると