「おい、なんでここにいるんだ」

「これ以上廉と澪桜ちゃんの邪魔すんなよ」

「廉〜澪桜さんと別れて私と結婚するなら、もう澪桜さんになにもしないけど」

こいつ……。

「沙織……お前がやったのか?」

「嫌だなぁ。指示しただけだよ?もしさっき廉が私を選んでたら澪桜さんは無事だったのに。廉ったら自己中なんだから♡」

っ……。

俺がさっき沙織と向き合ってれば、澪桜はこんなことにならなかった……?

沙織じゃなくて澪桜といたい。

澪桜が好きだから。

そんな俺の気持ちは……自己中なのか?

「っ冗談じゃないよ!あんた、やってること殺人未遂と一緒よ!?」

「国は鮎川財閥に逆らえないのよ?それに、バイクで轢いたのは私じゃないもの」

「てめぇっ……!汚ぇぞ!」