『廉!!澪桜がっ……』

電話の向こうで、今にも泣きそうな伊代。

「おい、なにがあった!?」

『澪桜がっ……バイクに跳ねられたの!!』

………は?

「ふふっ、ほらね?廉が言うこと聞かないからよ?」

「っおい伊代!澪桜はいまどこだ!?」

『病院っ……!!』

「すぐ行くから待ってろ!!」

何がどうなってんだよ……!

沙織を放って急いで車に乗った。

「澪桜のいる病院に行ってくれ!頼む!」

「承知致しました」

頼む……澪桜。

どうか、無事でいてくれよ……っ。