「はぁ!?なにそれ、ちょ、まじ大丈夫?」

だいじょばねぇよ……っ!

親友の彼女好きになるとか、最低だろっ……。

こんなこと、絶対誰にも言えねぇ。

昔の廉を知ってるからこそ。

あんなに女に興味無かった廉が、初めて出会った日から澪桜ちゃんにロックオンしたんだ。

そんな廉を、俺は……。

「……伊代、今日澪桜ちゃんお家に送ってやって」

「え?いいけど……って、あんたまさかっ……」

そこまで言いかけた伊代と目を合わせた。

「っ……」

頼む、何も言わないでくれ。

伊代はしばらく口を開けては閉じてを繰り返すと、深くため息をついた。

「はぁ……わかったわよ」

「さんきゅ……」

「丈、一応聞くが俺ら3人だけの秘密にしておいた方がいいよな?廉には特に」