いつか全部話してくれたら……伝えたい。

話してくれてありがとうって。

そして……どんな廉くんも好きなんだよって。

たくさんの好きを、愛を伝えたい。

「……澪桜ちゃんに好かれて、廉は幸せだよ」

「だといいなぁ」

──ガサッ。

……ガサ?

後ろを見れば、何も無かった。

気のせいかな……?

「澪桜ちゃん?どした?」

「ううん……なんでもない」

たしかに音がした気がしたんだけど……気のせいか。

「やっべ!もう4時半じゃん!伊代うるせえんだよなぁ澪桜ちゃんのことになると」

あはは……。

アジトに着いて、あたしは夜桜のみんなと混じって雑談することにした。