「は?」

あの女そっくり……。

「もしかして大橋宮舞桜?」

「そ、そうだけどどうして私の名前……って、見つかっちゃいけないんだった……っ」

確か……双子の姉だっけ?

あの異例な婚約パーティーの日、日本から追放されたはず。

どうしてここにいるの?

いや、そんなことよりも……。

「ねぇ、あんたと双子の女、憎い?」

「はぁ?当たり前でしょ!なんで私が国から追放されなきゃなんないのよ」

きたこれ。

この女……いや、この一家使える。

「ねぇ……一緒にあの女を地獄に落とさない?」

「……あなた何者?」

ニヤッと企む品のない女。