日に日にハマっていく。

こうして澪桜といれるだけで、嫌なこともイライラも癒されていく。

時間を忘れるくらい穏やかな日は久しぶりだ。

「あっ、見て廉くんさっきより大きいひまわり!」

澪桜はひまわりが好きみたい。

澪桜が喜ぶなら黒百合見つけたいんだけど……なかなかないな。

澪桜がひまわりに夢中になってる最中にいろんな所を隅から隅まで見るけど黒い花はない。

本当にあんのか……?

俺がキョロキョロしていたからか、不安そうに繋ぐ手に力を込めてクイッと少し引いた澪桜。

「どした?」

なんか不安にさせるようなことしたか?

話は聞いてたし会話もしてる。

なんなら澪桜の楽しむ姿を見て癒されてる。

「……やっぱり、気になるよね。沙織さん」

……沙織?なんで?