「っえ?」

「ちょ、ちょっと廉!私を置いてくの!?」

歩みを止めて沙織さんを見た廉くん。

「なんで俺が好きでもない女に構わなきゃなんないんだよ。隣に好きな女がいるのに」

っ……。

「廉!私は廉のためを思って言ってるんだよ?私と結ばれた方が廉は将来安定なのっ」

「知るかよ。俺は誰が言おうと澪桜と結婚して八城財閥を継いで、子供も3人作るって決めてんだよ」

……ん?

さ、3人!?

廉くんさすがに気が早すぎじゃ……。

でもなんで3人?

やばい一気に頭がそのことでいっぱいになったよ。

沙織さんもポカンとしてるし。

「な、なによ……私よりそんな女の身体で作る子供がいいの!?」

ま、待って、論点ずれちゃってるよ!?