あまりお花興味無いかなとか不安になったけど、そんなの必要なかったな。

「澪桜、あっちツツジある!行ってみよ」

「ふふ、うんっ」

赤いツツジに白いツツジ、いろんなのがあって。

ひまわりとは違う香りがした。

「へー白いツツジの花言葉は“初恋”か。俺と澪桜にぴったりだな」

「花言葉ってたくさんあるんだね。知らなかった」

赤いツツジの花言葉は“恋の喜び”

お花ひとつひとつに花言葉がある。

そんな時、繋がれた手に力を込められた。

「澪桜の初恋、俺でよかった……?」

お花を見つめながらそう言った廉くん。

「どうしてそんなこと聞くの?」

「いろんな花言葉見てたら気になって。俺は澪桜の彼氏としてちゃんとやれてるかなぁとか」

廉くん……。

「……あたし、廉くんのことが好きだよ」