へぇ……。

前の俺なら胡散臭すぎて興味なかった。

でもいまは……。

チラッと隣を見れば、少し切なげな瞳をする澪桜がいて。

「……じゃ、その黒百合?探すかぁ」

「廉くんはお花畑でいいの?」

「澪桜の行きたいとこ行こうよ。それにそのジンクスも気になるし」

「廉がジンクス気にするなんて意外だな」

最初の頃、あまり自分の意見がなかった澪桜。

そんな澪桜がようやく自分を出してくれてるんだから澪桜のわがままは全部ききたい。

俺のこともっともっと振り回していいし。

「黒百合見れるといいなぁ」

澪桜は天使級に可愛い。

こんっなに可愛い澪桜が隣にいるなんて俺はまじで幸せ者だな。

「澪桜、夕飯の買い物あるしそろそろ帰ろ」