どのくらい時間が経ったかわからない。

「はぁ……澪桜ごめん、やりすぎた」

そっと唇が離れて、その瞬間ガクッと腰を抜かした。

「はぁっ……はぁ、も、むり……っ」

「ハハッ、俺に夢中になる澪桜が可愛くてさ」

服を着てあたしを抱き上げた廉くん。

ふわっと廉くんの香りが来て、さっきまでのキスを思い出させた。

ホントなんでこんな紳士的なの……。

「……好き」

「っ……急に言うのはずりぃわ」

リビングのソファに座った廉くん。

あたし膝の上にいるけどいいのかな……?

廉くんニコニコしながら頭撫でてるしいいのかな。

「あ、の……廉くん、くっつきすぎじゃ……」

「嫌?」