だからって、こんなに至近距離なのはあたしの心臓が死んじゃうよ……っ。

「め、目のやり場に困るからっ……」

「俺のこと好き?」

「っ……」

ニコニコしながらあたしの顔をあげた。

うっ悪魔だ……。

「澪桜ー答えて」

「っ……す、好き……」

「俺も好き」

やばい……廉くんの甘さに溶けそう。

目をそらすことができなくて、あたしの頬を触る廉くんの手が心地よくて。

「廉、くん……」

「ん?」

「あの……あたし、そろそろ出るね?」

「は?なんで?」