「もう用事は済んだし帰る?って聞いたんだよ」

あ、そっか。

もう沙織さんたちのことは済んだし、帰ってもいいんだ。

「廉くん早く着替えないと風邪引いちゃうから帰った方がいい気がする」

「澪桜ちゃんは廉思いないい子だね。廉、絶対手放すんじゃないぞ」

「当たり前だし。また来るわ」

「澪桜ちゃん、廉に何かされたら逐一報告ね♡」

「何もしねーわ!」

あはは……。

「それじゃあ俺と澪桜帰るわ」

「澪桜ちゃん、いつでも来るんだよ」

「廉くんをよろしくね」

ふたりにはホントに感謝しないと。

「はいっ、また来ます!」

あたしがこうして廉くんと過ごせているのもふたりが認めてくれたおかげ。

廉くんにもみんなにも感謝しなきゃだ。

あたしはこんなにも恵まれてるんだね。