【澪桜side】

久しぶりに来た……八城家。

客間に行けば、正樹さんと絢さん。

そして……おそらく鮎川財閥の社長と沙織さんがいた。

「あっ廉〜!待ってたよ!」

「澪桜、こっち」

あたしの手を引いて正樹さんと絢さんの隣に座った廉くん。

あたしも廉くんの隣に座った。

「廉こっち座ろうよ〜」

「遅くなってすみません。どういう話ですか?」

沙織さんからの視線が痛い……。

でも、ここで怖気付いちゃダメ。

あたしは廉くんと生きるんだから。

「廉くん久しぶりだね。澪桜さん初めまして、鮎川財閥の社長です」

「初めまして、大橋宮澪桜です」

ペコッと頭を下げた。