「澪桜、行ける?」

澪桜の頭を撫でながら聞けば、こくんっと頷いてくれた。

やっぱり澪桜は強い。

「あ、でも……」

「ん?」

少し躊躇しながら俺の手に触れた澪桜。

っ……。

「不安、だから……手繋いでてほしい」

あー……こんな時でも可愛さ爆発してくるとか。

愛しくてたまんないんだけど。

「当たり前だろ。ほら、行こ!」

澪桜の手を引いて2階の部屋を出た。

「お前ら!ちょっと本家行くから今日はもう帰る」

「「うっす!!頑張ってくだせぇ!!」」

1階に降りれば丈たちが駆け寄ってきた。

「おい、まじかよ!大丈夫なのか!?」