そして次の日、朝から本家に来てきちんとしたドレスまではいかないけど正装に着替えた。

お見合い相手と話すのは客間。

お父様とお母様に挟まれ座るあたし。

「いい?きちんと舞桜としてお見合いするのよ」

「はい」

「お、来たみたいだな」

ガチャっと客間に入ってきた男の人ふたり。

………え?

男の人と目が合って、向こうも目を見開いた。

なんで……なんで八城くんが?

「廉?どうした?」

「あ、いや……なんでもないです」

あたしの真向かいに座った八城くん。

ど、どうしよ……あたしだって気づかないよね?

こんなにも舞桜と瓜二つなんだから……。

「今日はよくぞお越しくださいました」

お父様がぺこりとお辞儀をした。