「伊代ちゃん……」

コソコソっとあたしに言ってきた伊代ちゃん。

だって見ちゃうよ、好きなんだもん。

「よし!澪桜、かき氷何味が好き?」

「えっとねー、」

「れーん!」

アジトに響いた女の人の声。

みんなで入口の所を見れば、スーツケースを持つ同い年くらいの女の人がいた。

女の人は廉くんを見るなり走ってきて

「廉っ!会いたかった」

チュッ、と廉くんにキスをした。

………え?どういうこと?

「おい、離れろよ」

「んもー相変わらず冷たいっ。付き合ってた時はあんなにも積極的だったのに変わったね」

付き合ってた……?

廉くんがこの人と?