【澪桜side】

「いいわぁ澪桜ちゃん!浴衣似合う!」

「ほ、ホントですか?」

あっという間にやってきた花火大会当日。

絢さんに着付けしてもらい、髪の毛もまとめてもらった。

「廉くん、可愛いって思ってくれるかな……」

ちゃんとお化粧もして、髪飾りもした。

気合十分!

「あらっ、澪桜ちゃん前はそんなこと思わなかったのに!もしかして廉くんに落ちちゃった?」

っ、絢さん鋭い……!

「実はあたしも自覚したのつい最近なんです……」

「あらまぁ、廉くん喜ぶわよ〜!ささ、行ってあげなさい」

「絢さん……ありがとうございます!」

絢さんにペコッと頭を下げて八城家を出た。

少し歩いて公園の近くに行けば、浴衣姿の廉くんが待ってた。