ドキドキしすぎて吐いちゃいそう。

「……廉くんの」

「ん?」

廉くんの手にそっと触れて、見上げた。

「廉くんの手、大きくて安心する」

「っ……」

いつもいつもあたしを守ってくれる手。

何かあるたびに繋いでくれる手が好き。

廉くんはパッと手を離すと、

「っそういうの……あ、あんま言わないで」

ほんのり耳を赤くした。

もしかして……。

「照れてるの?」

「なっ、違うに決まってんだろ!ほら、風邪引くしもうベッドで寝よ」

「ふふ、はーい」

照れてる廉くんは貴重かも。

新しい廉くんを知るたび好きが増していく。

あたし……これからどうなっちゃうんだろ。