【澪桜side】

翌日の金曜日、あたしは本家に呼ばれていた。

そこには珍しくお父様とお母様もいて。

もちろん、舞桜もいる。

「澪桜、あなたに仕事よ」

「はい」

どうせ、また舞桜の身代わりをすれってことだよね。

お母様があたしを呼ぶ理由はそれしかないし。

「舞桜のお見合いに行ってほしいの」

「はい……え?」

ま、舞桜のお見合いに……?

あたしが?

「ほら、どんな男かもわからないのに舞桜と話させるなんて嫌なのよ」

「そういうことだ、よろしく頼むぞ澪桜」

そんな……っ。

「あ、あたしがもし……見定められなかったら、」