「澪桜、怖い夢でも見た?」

「っ廉くん!」

ふぁ〜とあくびをしながらコップに同じレモンウォーターを注いであたしの隣に来た廉くん。

「ふふっ、廉くんパーカーはだけてるよ」

「え」

廉くんのパーカーを直してあげようとすると、筋肉質な肩が見えた。

やっぱケンカするにも身体鍛えてるんだ……。

「俺の身体そんなまじまじと見なくても……」

「あ、ごめん。筋肉質だなぁって思って」

パーカーを直してそう言えば、穏やかに笑う廉くん。

本当に、綺麗な人。

「怖い夢でも見たのか?」

「違うよ。考え事してたら寝れなくて」

「考え事……?」

ハッ……い、言えない。

廉くんのことが頭から離れなくてなんて……。