「澪桜ちゃん、大丈夫?」

「丈くん……廉くん、なんか雰囲気が」

「あぁ、当たり前じゃん。廉本気になったから」

本気……?

──バキッ、ゴキっ、ガッ、ドガッっ!

えぐい音がして廉くんたちを見れば、ナイフを持ってた男は白目向いて倒れていた。

「っ澪桜、大丈夫か!?」

「廉くん……」

まさか、今の一瞬で倒したの?

あたしの腕を見るなり、眉間にシワを寄せた。

「大丈夫じゃないよな……ごめん、俺がもっと早く雑魚倒してれば……」

「そんな、廉くんのせいじゃないよ!それにかすり傷だからなんとも、」

「なんともなくねぇだろっ……!!澪桜はかわいい女の子なんだ!」

……っ。