「えっとたぶん……この前路地裏でケンカしたかも」

「てことはコイツら澪桜ちゃんに負けたんだ〜」

丈くんが挑発するように言えば、

「んだとてめぇ!夜桜だからって調子のんなよ!」

ひとりが丈くんに殴りかかった。

──ガッ、ドサッ!

すんなりかわして足で倒した丈くん。

おぉ、さすがだ……っ!

「なぁ〜族にも入れないような奴がなに調子乗ってんの?」

「ぐはっ……!」

倒れた男を足でぐりぐりと踏み潰す丈くん。

完全に副総長の顔してる。

「っよそ見してんなよ!」

もうひとりも廉くんにケンカをふっかけた。

「……お前、俺にケンカふったこと後悔させてやる」