「がはっ……!」

──ドサッ!

「ってっめぇ……!!」

「あーあ、弱っちぃね」

わざと煽るように言えば、大勢の男たちは一斉にあたしに集中攻撃し始めた。

かわしては殴って蹴って、またかわすの繰り返し。

やっぱこの人たちも弱いか……。

あっという間に全員倒してしまった。

「こんっの……クソ女が……」

「負け惜しみ?ダサいだけだよ」

「いくらお前でも夜桜には勝てないだろうがな……」

夜桜?

族とか興味ないからそっちの世界のことはなにも知らない。

あたしはただ……ケンカできればそれでいい。