あーあ、澪桜逃げた。

「澪桜ちゃんわかりやすいわ〜」

「時間の問題だな」

「この夏休みで急接近したりして♡」

廉も今までの女はみんな最悪だったけど、澪桜なら大丈夫でしょ。

部屋を出て下の様子を見てみると、澪桜は楽しそうに廉と話してた。

「俺汗臭いから近くにいない方が……」

「廉くん汗臭くないから大丈夫!」

ふたり幸せそう。

「廉も澪桜ちゃんと出会ってから穏やかに笑うようになったよなぁ」

丈と風馬もふたりの様子を見に来た。

なんだかんだで私たちは澪桜と廉の見守り隊だからね。

「澪桜さん!良ければトレーニングしませんか!」

「あたしもしていいの?やりたい!」

「なっ、澪桜そんなに強くならなくてもいいと思うんだけど」