「いただきまーす」

「いただきます」

ふたりで作ったのはサラダとフレンチトースト。

お昼にはピッタリだよね。

「んっ、うまぁ〜」

廉くん、もう普通だ。

あまり廉くんに女の子の話はしない方がいいのかな。

嫌な思いはさせたくないし。

「……なぁ、さっきの話」

「へっ」

「出会ってすぐの澪桜なら、絶対聞いてこなかっただろ。なんで聞いてきたの?」

う……たしかに、出会ってすぐのあたしは廉くんに興味なかった。

なんで……うーん……。

なんとなく?

でも、そんな一言で収めたくない。

「……廉くんのこと、気になったから?」