廉くんも意識あってあたしも意識あって。

廉くんを意識するって……なに?

「澪桜、急に黙ってどうした?気分でも悪い?」

「あ、ううん……考え事」

廉くんにはあまり迷惑かけないようにしなきゃ。

「溜め込まずに俺に言うんだぞ」

「はぁい……」

これから同棲始まるんだし。

気合い入れていかないとだよね。

「廉くん、お昼どうする?」

「あーなにか作って食べよっか。せっかくだし」

「うん!あたし作るね」

家事とか料理は離れで身についたし。

これでも得意分野なんだ。

「俺も作れるから一緒に作ろ。俺と澪桜の初めての手料理」

っ……なんか、いい響き。

「じゃあ休憩がてらに買い物行こっか!」