楽しそうに笑った廉くん。

「えいいの!?」

「おう!澪桜のしたいことしよ」

本当に廉くんはどこまでも優しい。

でもあたしがしたいことばっかなのもなんだかあれだから。

「廉くんはなにかしたいこととかある?」

せっかくなんだし、廉くんのしたいこと知りたい。

廉くんは少しだけ考えると、

「あっ、俺澪桜とデートしたい」

「へっ」

で、デート!?

って、付き合ってる男女がお出かけをすることだよね……?

あたし、廉くんとデートするの!?

……そういえば、パーティーの時に手の甲にキスされたんだ。

すっかり忘れてたけど、今になって思い出しちゃったよどうしよう……っ。