叔父さまが外出からお戻りになったとき、
マキシムさまたちはおふたりでお料理をされていたそうでございます。
叔父さまは、これはありがたいなとおっしゃって、
すぐに理佐子さまもお呼びになったそうでございます。
みなさんがお揃いになって食事が始まりましたときに、
マキシムさまが叔父さまに
お別れの挨拶をしなければならなくなったことをお伝えされたそうでございます。
叔父さまははじめは驚かれたそうでございますが、
「大切な妹をよろしく」
と、喜んでくださったそうでございます。
マキシムさまは叔父さまとおふたりになられたときに、
船上生活では結婚式を挙げることも、
陽葵さまにウェディングドレスを着せてさしあげることもできないけれど、
必ず幸せにしますと、おっしゃったそうでございます。
翌日叔父さまの運転でドックまで送っていただいたそうでございます。
陽葵さまがマキシムさまとデッキまで上がられて、
叔父さまに手を振ろうと下をごらんになったときに、
叔父さまはルーフに突っ伏したような体勢で、泣いていらっしゃったそうでございます。
理佐子さまが背中をなでて慰めていらっしゃったそうでございます。
