そんなこんな話していると、トト先輩と共に凪桜先輩が教室に戻ってきた。
凪桜先輩は私の顔を見て呆れたような顔をする。
「お前また来たのかよ」
「はい!まずは先輩を知ることだと思いましたので!」
「懲りねぇなー」
凪桜先輩はだるそうにそう言って椅子に座る。
「告白でしょ?付き合ったの?」
「まさか。名前も今日知ったみたいな女と付き合うわけないわ」
「あはは、だよね。よかったねふーちゃん」
「よかったです!」
告白を断られた方には申し訳ないけど、その情報を聞き出したトラ先輩ナイスです!!
私の顔で伝えたいことがわかったのか、トラ先輩はグッと親指を私に出して笑う。
「お前ら何仲良くなってんだよ…」
「ナギにこんな冷たくされても好きだーって真正面から来る子珍しくてつい仲良くなったんだよ」
「仲良くさせていただいてます!」
凪桜先輩は私とトラ先輩の言葉にはぁ、とため息をついた。
そんな姿もかっこよくて似合うってすごいなほんとに。
「ふーちゃんはナギくんの何が知りたいのっ?
毎日ひとつずつ聞くとかしたらどうかなっ?
そしたら毎日会えるよっ!」
ため息を着く凪桜先輩の隣でニコニコと可愛らしい笑顔を浮かべて提案してきたのはトト先輩。


