「あ、そーいえば」



優はなにか思い出したように声をあげた。



「ちょっと気になったことがあったんだよね」


「え、なに?」


「紅羽のことを抱えて社に逃げ込んだ時なんだけど、寸前まで追いかけて来てた唐獅子様がおかしな反応を見せたんだよ」



おかしな…反応?



「なんだろーなぁ…
拒絶?怖がってるみたいな?そんな反応して逃げるみたいに離れていったんだよね」



リン、と。
軒先にぶら下がる風鈴が鳴った。