私は、お社をもう一度見上げた。
「神様…助けて下さりありがとうございました」
ぺこりと頭を下げる。
よかった、本当に。
私たち無事で…よかった。
情けなくまた泣きそうになっていれば、ぐいと肩を抱き寄せられる。
「神サマ、おれのいちばん大切な子守ってくれてありがとー」
「ちょっ優、軽くない?」
「誠心誠意こめてますが?」
「いやいや友達じゃないんだから」
「うるさいなー、ほら帰るよ。じゃーね神サマ。また会ったらお供え物でも持ってきてあげる」
後ろ手にヒラヒラとてのひらを振り、神様に別れを告げた優は、私の腕を引いて歩きだした。



