「よーし、もーいいかな。外出よっか」



優は慎重に私を連れ出してくれた。



まだ少し震える足をどうにか動かして、雲の薄くなった夜空の下に降り立つ。



そして
私たちを守ってくれていたモノの全貌を見上げた。



それは…お社のような建物だった。



「優…これは」

「わかんないけど、古い神様だと思う」



朽ちかけた木格子の中をのぞけば、優しげに微笑む像が置かれていた。



それはどこか心がほっとするような佇まいで、ほんのりと力強さも感じる。



「こんな顔して悪い神様ではないと思ってさ、せめて紅羽のことだけでも守ってくれると信じてお邪魔したんだ」



どこまでも私のことを想ってくれる優にまた胸が鳴る。



「優…助けてくれて本当にありがとう」


「お礼を言うならおれよりこの神様じゃない」



アンニュイな瞳がお社を示した。



それもそうだよね。