「…………ん」




一瞬、いや、数分?



虚ろな意識の中、遠のいていく祭囃子を聞きながら、まぶたを開いた。



ここ……どこ?



どこか狭い空間。
そこに体を折り曲げるように座っている。
すぐ隣には温もり。



そして……石けんのにおい。




「紅羽」




聞き覚えのある声。


おもむろに視線を向ければ───優がいた。