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街灯などひとつもない田舎道。
懐中電灯の灯りを頼りに、怯えながら進んだ。
そうして無事スーパーにたどり着いた私は、そそくさとシャンプーを購入し建物を出る。
レジ袋片手に、ふたたび宵闇へと足を踏み入れた。
ここからが本番だ。
あとは帰るだけ…などと気を抜いてしまいそうな自分を奮い立たせる。
息を潜めながら歩けば、視線の先にあの祠が見えた。
変わらず真っ二つで、まるで死骸のようなおどろおどろしさを醸し出している。
「っ、…早く帰ろ」
吸い込まれるように見つめてしまっていた自分にハッとする。
その際、靴紐が解けているのに気づいた。
「あーもう…」
さっさと家に戻りたいのに…
しゃがんで紐に指をかけた時
その音は聞こえた。



