「べつに私がいなくたって、三馬鹿トリオで遊べばいいじゃない」 「なーに言ってんだよ。紅羽がいないと意味ねーって」 冴はさらに唇を尖らせてムスッとした子どもみたいに拗ねてしまう。 あからさまに不機嫌になってしまった冴をなだめようと口を開こうとしたとき 頭をぽん、となにかで軽くたたかれた。 「三馬鹿って聞こえたよ、紅羽」 聞き慣れたやわらかい声に視線を向ければ、都(みやこ)がすぐそばに立っていた。 たしか授業が終わったあと、先生に呼び出されていたはずだ。