スーパーまで約15分。



正直怖い。不安しかない。



幼なじみ3人の誰かに助けを求める手もあるけど、こんなことで時間を奪ってしまうのは気が引けた。
夜くらいはゆっくり休んでほしい。



「…よし」



玄関へ行き、サンダルではなく運動靴に踵を沈めた。



いつも隣には必ず誰かがいてくれたから、こうしてひとりで行動するのはずいぶん久しく感じる。



しかも夜の世界だ。
心細くて足が竦みそうになる。




しっかりしろ。
今まで過ごしてきて、唐獅子様なんて出てこなかったじゃない。
祠が割れたのもきっと誰かのイタズラだよ。



唐獅子様はただの言い伝え。
空想の存在にすぎない。



大丈夫…大丈夫!



私は必死に自分を鼓舞した。



「絶対大丈夫!」



腹を決めて扉を開く。



呑み込まれそうな夜の帳へと勢いよく飛び出した。