時刻は20時



その日は、お父さんが夜勤で私ひとりの夜だった。




「あれ、シャンプーが無い」



浴室に私の声が響く。



お風呂掃除をしている最中、ふと気になってシャンプーボトルを確認してみた。
そしたらまさかのカラッカラ。



「気づいてよかった…詰め替えあったっけ」



ゴム手袋を外して、戸棚を確認しにいく。



「うそぉ…」



こぼれ落ちるのは落胆の声。
まさかの買い置き0で、頭を抱えた。



それはなぜかというと、つまりこれから買いに行かなければならないということだからだ。



暑い暑い夏の時期。
汗に濡れた髪を洗わないわけにはいかない。



昨日の時点で確認しておかなかったのがひどく悔やまれる。



とりあえず居間に戻り、財布を手に取る。



「大丈夫…だよね」



カーテンをめくれば真っ暗な闇。
月も星も無く、どうやら雲が厚いらしい。